ステーキング報酬の仕組みとは?始め方や主要なサービスも紹介
目次
- ステーキングで報酬がもらえる仕組み
1. ブロックチェーンの生成と承認
2. 二つの承認方式:PoSとPoW
3. 取引所やステーキングサービスを通じて簡単にステーキング報酬を得られる - ステーキングで報酬がもらえる銘柄一覧
- ステーキングの始め方
1. ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設
2. 日本円もしくは暗号資産を口座に入金
3. 暗号資産を購入
4. ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある) - ステーキングで報酬がもらえるサービス
1. SBI VCトレード
2. CoinTrade
3. GMOコイン
4. BIT POINT - 国内最高水準のステーキングサービス:フエルコ
- まとめ
暗号資産の一部には、ステーキングという仕組みで報酬が受け取れるタイプがあります。 ステーキングとは、暗号資産において取引情報のかたまりであるブロックの生成・承認を通じてブロックチェーンとつなげて、暗号資産を正しく最新の状態に維持するための仕組みです。ステーキングに貢献した保有者は、報酬として新たに暗号資産を受け取れます。
ステーキングは、自らブロックチェーンにステーキングして実行することもできますが、少額からでも利用できるステーキングサービスで行うのが便利です。今回の記事では、ステーキング報酬の仕組みや対応可能な暗号資産、ステーキングの方法などを紹介します。
1. ステーキングで報酬がもらえる仕組み
ステーキングは、ブロックチェーン技術によって成り立つ暗号資産において新たな取引情報に基づいて、情報のかたまりである「ブロック」の生成や承認を行ううえで必要なプロセスです。
ブロックチェーンにステーキングとして暗号資産をステーキングした、複数の主体によるブロックの生成・承認を通じてブロックチェーンを更新する、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)という仕組みがあります。この方式とる通貨においては、ステーキング通貨として暗号資産をステーキングすると、やがてステーキング報酬として新たな暗号資産が付与されます。ここでは、ステーキングで報酬がもらえる仕組みについて詳しく紹介します。
1.(1). ブロックチェーンの生成と承認
ステーキングを理解するための前提として、まずはブロックチェーンの生成・承認の仕組みを解説します。ブロックチェーンは、情報のかたまりである「ブロック」が互いに連結し合うことで成り立っています。
暗号資産において「ブロック」は主に取引情報で形成されています。 取引情報のかたまりであるブロックが、過去から連なることにより、法定通貨のように中央集権的な管理機関なくして通貨が存続し、価値を維持することができる仕組みです。
暗号資産では、取引が実施されるごとに取引情報をまとめてブロックとして生成し、それを既存のブロックチェーンに組み込むことで、暗号資産の資産価値や時価総額などの情報が更新されます。
誰もが勝手にブロックを生成・更新してしまうと、暗号資産の秩序が保てません。そこで「承認」というプロセスを経て初めて既存のブロックチェーンと連結する仕組みをとることで、暗号資産の信頼性を維持しているのです。
1.(2). 二つの承認方式:PoSとPoW
ブロックチェーンの承認方式には、大きく分けてPoS(プルーフ・オブ・ステーク)とPoW(プルーフ・オブ・ワーク)があります。 暗号資産ごとにどんな承認方式を採用するかは決まっていて、ステーキング報酬を得られるのはPoSの暗号資産です。
PoSでは、その暗号資産を保有していて、ステーキング通貨を32ETH預けた人/組織はバリデーターになることができます。
バリデーターは一度に複数の人が選ばれて、そのときの更新対象となる取引情報に従ってブロックを生成し、互いに承認を行います。承認されたブロックが既存のブロックチェーンに接続することで、暗号資産の情報がアップデートされる仕組みです。バリデーターになった人には、新たな暗号資産が付与されます。この付与される暗号資産が、いわゆる「ステーキング報酬」と呼ばれるものです。
これに対してPoWは、あらゆる作業者がブロックチェーンとデータをつなぐ作業をします。最初に繋ぐためのパラメーターを導き出して、新たなブロックを既存のブロックチェーンに接続できた人が、マイニング報酬として暗号資産を獲得します。
PoSはPoWほどは高速・膨大なデータ処理を使用しないため、電力消費の観点で環境にやさしい承認方式です。また、PoSの方が、PoWと比べて多くの人に報酬が付与しやすいという特徴もあります。
1.(3). 取引所やステーキングサービスを通じて簡単にステーキング報酬を得られる
暗号資産の制度上は、個人の保有者が自分で暗号資産をステーキング通貨として預け入れて、バリデーターを担うことも可能です。しかし、基本的に最低の預入通貨の単位が大きく、さらにブロックの生成・承認のために高度なスキルと専門知識が求められます。よほどの大口保有者や専門家でない限り、自らステーキングに参加するのは現実的ではないでしょう。
そこで、取引所やステーキングサービス(以下、総称して「ステーキングサービス」と称します)を通じて、間接的に報酬をもらう方法があります。 いくつかの暗号資産を取扱うサービスでは、口座所有者のステーキングを受け付けています。
ステーキングサービスは、不特定多数の暗号資産から集めた通貨をまとめてステーキングに出して、ステーキング報酬を獲得します。獲得した報酬である暗号資産から、ステーキングサービス自身の運営費用や報酬などを差し引いたうえで、最終的な暗号資産保有者に還元する仕組みです。
このようなステーキングサービスは、ブロックチェーン本体と比べると少額からステーキングへの預け入れを受け付けています。また、バリデーターとしての役割はサービス本体が代行してくれるため、暗号資産の所有者は、少額から手間をかけずにステーキング報酬を獲得できるのです。
2. ステーキングで報酬がもらえる銘柄一覧
ステーキングは、PoSの仕組みを採用している暗号資産で受け取れる可能性のある報酬です。 国内の主要な取引所・ステーキングサービスで、ステーキング報酬を受け取れる銘柄は次の通りとなります。

*2024年12月22日時点で確認できるSBI VC Trade、Coin Trade、GMOコイン、BIT POINTの各情報をもとに記載。SBI VC Tradeは手数料控除後の利回りを使用
時価総額が大きく安定性が期待できる通貨から、利回りが高い通貨までさまざまな種類があります。10種類前後の複数の暗号資産のステーキングに対応したサービスもあります。自分のリスク許容度や暗号資産に対する考え方をふまえて、自分に合った通貨でステーキングを始めましょう。
3. ステーキングの始め方
ステーキングは、取引所やステーキングサービスを介してステーキングをするのが手軽で便利です。 取引所やステーキングサービスを利用すれば、これらに預けた暗号資産を、事業者が代わりにステーキング運用してくれるため、少額かつで手間なくステーキング報酬を受け取れます。
取引所やステーキングサービスでステーキングを始める手順は、おおまかにいうと次のとおりです。
- ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設
- 日本円もしくは暗号資産を口座に入金
- 暗号資産を購入
- ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある)
それぞれのプロセスについて、詳しく紹介します。
3.(1). ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設
ステーキングを扱う取引所やステーキングサービスに、口座開設をするのが最初のプロセスです。 暗号資産の取引所のなかには、ステーキングができないサービスもあります。
また、サービスによりステーキングに対応する暗号資産にも違いがあるので、注意しましょう。もし、自分が運用したい暗号資産が決まっている方は、その通貨のステーキングに対応しているサービスで口座開設をしてください。
口座開設の手順は、取引所やステーキングサービスによって異なりますが、ほとんどの場合はWeb上で手続きを進められます。メールアドレスや氏名などの個人情報の入力と、マイナンバーや運転免許証などを利用した本人確認などを行います。
書類の郵送などが発生せずWeb上で手続きが完結するサービスであれば、即日で取引を始められる場合もあります。
3.(2). 日本円もしくは暗号資産を口座に入金
続いて、ステーキング運用するための暗号資産を入手する必要があります。 暗号資産の取引自体が初めての場合は、まず暗号資産を購入するための日本円を口座に入金します。なお、海外のサービスの場合は、外貨の入金に対応している場合もあります。口座にログインして、入出金手続きのページにて数量や入金元の口座を指定して実行します。
なお、ステーキングのためには①暗号資産の購入数量②ステーキング報酬を受け取るための最低限の数量、以上の暗号資産を所有しなければなりません。最低数量は取引所と暗号資産によって異なるため、最低数量を確認したうえで、その量を購入可能な金額を入金しましょう。
もし、ほかの取引所やウォレット(暗号資産をWeb上で保管できるサービス)で暗号資産を保有している場合は、通常暗号資産を入金可能な場合もあります。入出金のメニューから、暗号資産や入金数量を指定して実行します。もし入金した暗号資産が、その取引所でステーキングに対応している場合は、暗号資産を新たに購入する必要はありません。
3.(3). 暗号資産を購入
預け入れた日本円を消費して暗号資産を購入します。取引所のメニューから任意の暗号資産を指定し、数量を選択して購入手続きを実行しましょう。 なお、取引所では、ステーキングができない暗号資産も含めて多様な通貨を取扱っています。
そのサービスでステーキングに対応している暗号資産を確認したうえで、適切な暗号資産を購入しましょう。
ステーキングに必要な最低単位を購入しておけば、いずれ報酬が得られます。ただし、ステーキング報酬の大きさは、利回りが急変しなければ基本的に預け入れる暗号資産の数量に比例する傾向にあります。より多くの報酬を得たいなら、多くの数量の暗号資産を購入するのが得策です。
3.(4). ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある)
暗号資産を手に入れた後の手続きは、取引所やステーキングサービスによって異なります。 なぜなら、いくつかの暗号資産はステーキングのための追加の手続きが不要なためです。 主要サービスの追加手続きの要否は、次の通りです。

追加手続きが不要なサービスは、暗号資産を保有しておけばステーキング報酬の付与対象となります。やがて、預入期間に応じて新たな暗号資産が報酬として付与されるでしょう。
なお、一部のサービスでは、報酬を「受け取らない」設定にすることが可能です。基本的には「受け取る」設定の状態がデフォルトになっていますが、万が一「受け取らない設定」になっている場合は、設定を変更しておきましょう。
Coin Tradeのように、ステーキングのために追加手続きが必要な場合は、ステーキングする暗号資産と数量を指定します。また、暗号資産の出し入れができなくなるロック期間に複数のプランがある場合は、任意の期間を選択してください。
4. ステーキングで報酬がもらえるサービス
国内にはステーキングに対応したサービスが多数あります。 ここでは、そのなかでも知名度の高い以下の4つのサービスを紹介します。

ステーキング対象の暗号資産のラインナップや利回りの目安などをふまえて、自分に合ったステーキングサービスを利用してください。
4.(1). SBI VC Trade

SBI VC Tradeは、今回紹介する取引業者の中でステーキングに対応した暗号資産が最も多く、13の通貨で実施可能です。 ETH(イーサリアム)やADA(カルダノ)など、時価総額が大きい通貨から、DOT(ポルカドット)やATOM(コスモス)のような高利回りの通貨まで幅広い暗号資産でステーキングができます。そのため、複数の通貨を保有して分散投資したい方に適しています。
また、同社には積立投資のサービスがあるため、毎月少額から少しずつ暗号資産の保有量を増やしながら報酬を獲得することも可能です。
同社では、25%のステーキング手数料が徴収されますが、手数料徴収前・後の双方のステーキング利回りが載っています。ステーキング報酬を獲得するうえでかかるコストが明示されているため、安心感が高いのが特徴です。
ロック期間の定めがなく、ステーキング対象の暗号資産を保有すると、自動的で運用が実行されて、報酬が受け取れるようになります。いつでも売却ができて、円が必要になれば柔軟に換金できるのも特徴です。2024年11月の実績として、次のような水準がWebサイトに掲載されています。(利回りの高い暗号資産を抜粋)

4.(2). Coin Trade

Coin Tradeは、SBI VC Tradeに次ぐ11の暗号資産のステーキングを取り扱っています。 なかでも、PLT(パレットトークン)とIOST(アイオーエスティー)は、今回紹介するサービスの中では、Coin Tradeだけがステーキングに対応しています。
Coin Tradeは、ロック期間があるタイプのステーキングサービスで、暗号資産により30日・60日・90日から任意のロック期間を選択する仕組みです(一部暗号資産は、ロック期間のプランに違いあり)。
ロック期間中は、暗号資産の引き出しや売却ができないため、注意しましょう。 ステーキングをするためには、ステーキングする暗号資産、ロック期間や数量を指定して手続きが必要です。保有しているだけでは、ステーキング報酬が発生しないので注意しましょう。
報酬は、当初が預入れから数日~数週間後、2回目以降はおよそ数日の頻度(具体的な頻度は暗号資産により異なる)で権利が発生します。ただし、報酬が実際に配布されるのは月に1回程度です。2024年12月24日時点でWebサイトに掲載されている、利回りの高い通貨は次のとおりです。(最大年率。計測期間は記載なし)

4.(3). GMO コイン

GMOコインは、暗号資産と外為FXを一つのプラットフォームで取り扱っているサービスです。 二つの投資を行っている方は、複数の口座を見る必要がないという点で便利です。
またGMOコインでは、積み立て投資やレバレッジ取引(法定通貨のFXのように預け入れた証拠金をもとに大きなサイズのポジションを取れる投資方法)など、多様な投資方法に対応しています。ステーキング以外にさまざまな暗号資産の運用にチャレンジしたい方にも適しています。
同社では、暗号資産を保有すれば自動的にステーキング運用が実行されます。ステーキングのための追加手続きは不要で、かついつでも売却ができます。一方で、GMOコインではいくつかの暗号資産において、預け入れられた通貨の一部をステーキング運用に回す仕組みを取っています。
DOT(ポルカドット)やATOM(コスモス)など、高利回りの暗号資産でこうしたルールを採用しているため、ステーキング利回りが低めになっている場合があります。2024年12月21日時点でWebサイトに掲載されている、利回りの高い通貨は次のとおりです。(上限値を基準に高い3通貨を抽出)

4.(4). BIT POINT

BIT POINTは、ステーキングに対応する通貨の種類は少ないものの、高いステーキング利回りの提供を重視するサービスです。2024年12月11日時点では、取扱う7通貨全てで日本国内の主要取引所のなかで最も高い利回りを記録しています。(BIT POINT独自の調査に基づく)
暗号資産を保有したその日からステーキング報酬の付与対象となります。また、ステーキングのための追加の手続きは不要です。ステーキングの手数料は無料ですが、暗号資産の取引では売値と買値にスプレッドが存在します。円転するときに買値と比べて割安なレートで交換することになるため、これが実質的な取引コストになります。
2024年12月11日時点で、利回りの高い通貨は次のとおりです。

特に、AVAX(アバランチ)のステーキング報酬は、他の取引所では高くても5%未満なので、群を抜いて高水準です。
5. 国内最高水準のステーキングサービス:フエルコ
ETH(イーサリアム)でのステーキングにおいてより高い利回りを目指すなら、ここまで紹介してきたサービスのほか、Next Finance Tech社のステーキングサービス「フエルコ」がおすすめです。
同社の独自研究を取り入れた運用手法により、フエルコではイーサリアムでのステーキング運用において、国内トップクラスの高い利回りで実行しています。たとえば、2024年12月のイーサリアムのステーキング利回り実績は3.6%です。
主要なサービス(今回紹介した4社で最高の利回りはBIT POINTの3.35%)を上回る利回りを実現しました。また、フエルコには次の通り3つのプランがあり、ほかのサービスとは一線を画した柔軟なステーキング運用が可能です。

ほかのステーキングと同様に報酬をETHで受け取るなら「トクトクETHプラン」、報酬を円転する手間を省きたいなら「コツコツ円プラン」、イーサリアム以外の暗号資産を保有して徐々に資産を分散させたいなら「ワクワクアルトプラン」がおすすめです。自分に合った形で暗号資産を受け取れるのも、フエルコの魅力の一つといえます。
なお、預け入れ通貨と受取通貨が異なるスキームについては、現在Next Finance Tech社にて特許出願中です。2024年12月時点ではETH(イーサリアム)のステーキングにのみ対応していますが、今後は徐々に預け入れる暗号資産についても拡充予定です。
6. まとめ
ステーキング報酬は、ブロックチェーンに暗号資産をステーキングして、ブロックチェーンの更新に貢献することで得られる報酬です。 報酬は、最後に紹介したフエルコのケースを除き、多くの場合は預け入れた通貨と同じ暗号資産が付与されます。
個人で直接ブロックチェーンに暗号資産をステーキングするのは、最低の預入数量やブロックの生成・承認プロセスの実行においてハードルが高いといえます。一方で、ステーキングサービスを利用すれば、少額で手間なくステーキング報酬が得られます。
今回紹介したサービスは、すでに確かな実績があり信頼できるサービスです。ETH(イーサリアム)で高い利回りのステーキング報酬を獲得するなら、フエルコもおすすめです。 利用するステーキングサービスに悩む方は、今回紹介したステーキングサービスのなかから、自分にあったものを選択しましょう。