ステーキングの仕組みややり方、メリット・デメリットを解説


目次

  1. ステーキングをやるには?
     ①取引所やステーキングサービスを利用する
     ②リキッドステーキングを利用する
     ③直接ブロックチェーンに暗号資産をステーキングする
  2. ステーキングをやるために準備するもの
     1. ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設
     2. 円などの法定通貨を口座に入金
     3. 暗号資産を購入
     4. ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある)
  3. ステーキングのメリット・デメリット
     1. ステーキングのメリット
     2. ステーキングのデメリット
  4. 国内最高水準のステーキングサービス:フエルコ
  5. まとめ

ステーキングは、保有する暗号資産をステーキング通貨としてステーキングして、暗号資産で報酬を得る方法です。 個人が自分で直接ブロックチェーンにステーキングする方法はハードルが高いですが、取引所やステーキングサービスを利用すれば、少額から簡単にステーキングすることで、報酬を獲得できます。

今回の記事では、ステーキングのやり方や必要な準備、ステーキングのメリット・デメリットを解説します。少額で手軽でステーキングを始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. ステーキングをやるには?

ステーキングは、暗号資産をブロックチェーンにステーキング通貨としてステーキングする仕組みです。 ステーキングしておくと、やがてステーキング報酬として預入者に新たな暗号資産が付与されます。

ステーキング報酬の付与率である利回りは、増減はするもののマイナスにはならないので、ステーキングは暗号資産で安定収入を得る方法の一つです。利回りが大きく変動しない場合は、基本的に暗号資産の預入数量と期間に比例して報酬は増えていきます。

さて、ステーキングのやり方には大きく分けて3つあります。

①取引所やステーキングサービスを利用する
②リキッドステーキングを利用する
③直接ブロックチェーンに暗号資産を預入れる

基本的に①→③の順に難易度が高くなります。少額で手軽にステーキング運用をしたいなら「①取引所やステーキングサービスを利用する」方法がおすすめです。

①取引所やステーキングサービスを利用する

暗号資産の取引所の中には、ステーキングを受け付けているサービスもあります。 また、ステーキング運用の代行を主としたサービスもあります。これらのサービスは、不特定多数から集めたステーキング通貨をまとめて運用して、ステーキング報酬を獲得します。

報酬として獲得した暗号資産の中から、事業者の報酬や運営費用を差し引いて、残りを暗号資産の保有者に還元する仕組みです。

利用者は、この後紹介する方法よりも簡単に保有する暗号資産をステーキングできます。 また、ステーキングは手法によっては多額の資金が必要ですが、取引所やステーキングサービスは、最低預入数量が小さく設定されています。数千円もあればステーキングを始められるでしょう。

②リキッドステーキングを利用する

一部の暗号資産では「リキッドステーキング」というサービスを利用して、比較的少額でのステーキングが可能です。 たとえばイーサリアムの場合はLido、Rocket Poolといったリキッドステーキングのサービスがあります。

これらのサービスに暗号資産をステーキングすると「ステーキング証明トークン」が付与されます。たとえばLidoの場合は「stETH」、Rocket Poolは「rETH」といったトークンが手に入ります。

付与されたトークンは暗号資産の交換所などで売買したり、一定の条件のもとイーサリアムと交換できるため、実質的に暗号資産をステーキングしたまま、暗号資産を他の取引に利用できる仕組みです。

リキッドステーキングのなかには最低預入単位がないサービスもあるため、少額でステーキングが可能です。ただし、ステーキング証明トークンともとの暗号資産の交換ができなくなったり、交換比率が変化する可能性があります。 その点では、取引所やステーキングサービスを利用したステーキングと比べてリスクがあり、また複雑な仕組みといえるでしょう。

③直接ブロックチェーンに暗号資産を預入れる

自ら保有する暗号資産をブロックチェーンにステーキングして、ステーキング報酬を得る方法もあります。 ステーキング通貨を32ETH預けた人/組織はバリデーターになることができます。

バリデーターは、一度に複数人が設定されます。発生した取引をもとにブロックを作成したうえで、ブロックの正当性をバリデーター同士で相互承認します。承認されたブロックは既存のブロックチェーンと連結して、暗号資産の情報が更新される仕組みです。

そして、そのときに新たな暗号資産が発行されて、バリデーターに付与されます。これがステーキング報酬です。ブロックチェーンにステーキングした暗号資産が多く、また預入期間が長いほどバリデーター選出の回数および受け取る報酬が増えていきます。

ブロックチェーンに直接ステーキングするには、たとえばイーサリアムで最低32ETH(2024年12月19日時点で約1,800万円)必要です。さらに、バリデーターを担うための設備や専門性も知識も必要なため、個人にはハードルが高い方法といえます。

2. ステーキングをやるために準備するもの

取引所やステーキングサービスを利用するケースにおける、ステーキングの準備プロセスを紹介します。 具体的なステーキングを始めるときの準備は、次のとおりです。

  • ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設
  • 円を口座に入金
  • 暗号資産を購入
  • ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある)

それぞれのプロセスについて、詳しく紹介します。

2.(1). ステーキングを扱う取引所・ステーキングサービスで口座開設

ステーキングを扱う取引所やステーキングサービスに口座開設をするのが、最初のプロセスです。 まず、自分が利用する取引所やステーキングサービスを選びましょう。

暗号資産の取引所のなかには、ステーキングができないサービスもあります。また、サービスによってステーキングに対応した暗号資産に違いがある点にも注意しましょう。自分がステーキング運用したいと考えている通貨を扱うサービスで、口座開設をしてください。

口座開設プロセスは、取引所やステーキングサービスによって異なります。ただし、暗号資産はWeb上で取引するのが前提であるため、口座開設の手続きもWeb上で完結できるサービスが多いです。

メールアドレスや氏名などの個人情報の入力と、マイナンバーや運転免許証などを利用した本人確認などを行います。詳しくは、口座開設予定のサービスの手順を確認の上、手続きを進めましょう。

2.(2). 円などの法定通貨を口座に入金

暗号資産を購入するための資金を、取引所やステーキングサービスに入金します。 ステーキングを始めるためには、まず暗号資産を所有しなければなりません。

そのため、最初に暗号資産と交換するための円を預け入れる必要があります。なお、海外に本拠地を持つサービスの中には、米ドルなど外貨での預け入れに対応したサービスもみられます。

ステーキングのためには、少なくとも最低取引単位を満たす金額をステーキングする必要があります。 最低取引単位はサービスごと、暗号資産ごとに異なるので、事前に必要金額を確認したうえで、入金手続きを済ませましょう。

2.(3). 暗号資産を購入

預け入れた円などの法定通貨を利用して、暗号資産を購入します。全ての暗号資産がステーキングできるとは限りません。 利用している取引所やステーキングサービスにて、ステーキング可能な暗号資産を事前に確認したうえで、対象となる通貨を購入しましょう。

ステーキングに必要な最低単位を購入しておけば、ステーキング報酬は得られます。ただし、ステーキング報酬の大きさは、基本的にステーキングした暗号資産の数量に比例する傾向にあります。暗号資産の数量ベースでより多くの報酬を得たいなら、できるだけ多くの数量の暗号資産を購入するのが得策です。

2.(4). ステーキングの手続きを実施(不要な場合もある)

暗号資産を手に入れた後の手続きは、取引所やステーキングサービスによって異なります。 SBI VCトレードなどいくつかのサービスは、口座で保有する暗号資産を自動的にステーキングで運用します。

このようなサービスの場合は、暗号資産を購入した後に必要な対応はありません。自動でステーキングを行うタイプのサービスは、暗号資産の引き出しや円への払い戻しも柔軟に可能なサービスが多いです。

一方で、ステーキングにロック期間が設けられているサービスを中心に、追加の手続きが必要となることがあります。ロック期間とは、ステーキングした暗号資産の引き出しができない期間のことです。ロック期間の有無はサービスによって異なり、さらに一つのサービスで複数のロック期間のプランがある場合もあります。

こうしたサービスにおいては、ステーキング手続きのページにて、ステーキングする数量とロック期間を指定、実行します。ただ暗号資産を保有するだけではステーキングしたことにはならないので、注意しましょう。

3. ステーキングのメリット・デメリット

ステーキングは、保有する暗号資産をステーキング通貨としてステーキングすることにより、新たに暗号資産を報酬として受け取れる仕組みです。 ステーキングのメリット・デメリットを整理すると、次のとおりとなります。


ここからは、ステーキングのメリット・デメリットについて詳しく紹介していきます。

3.(1). ステーキングのメリット

ステーキングのメリットには、次のような点があります。

  • 保有し続けるだけで報酬がもらえる
  • 複利効果を享受できる
  • 取引所やステーキングサービスなら簡単に始められる
  • 預金より高利回りが期待できる

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

保有し続けるだけで報酬がもらえる

ステーキングは、暗号資産を保有するだけで報酬がもらえる仕組みです。 2024年現在、複数の取引所やステーキングサービスが、ステーキング通貨のステーキングを受け付けています。

保有している暗号資産をステーキングサービスに預入れれば、取引所やステーキングサービスがまとめて実際のステーキング運用を実行してくれるため、 暗号資産の保有者は取引所やステーキングサービスを通じて、ステーキング報酬として新たな暗号資産を獲得できます。

株式の配当や投資信託の分配金のように、ステーキング報酬は安定したインカムゲインの性質を持っています。報酬は増減することはあっても、マイナスにはならないため、長期間ステーキングするほど、トータルの報酬は多くなります。

複利効果を享受できる

ステーキング報酬を再投資すると、複利効果を享受できます。ステーキング報酬は暗号資産で付与されるため、獲得した報酬もステーキングに再投資することが可能です。 そのため、ステーキングでの暗号資産の運用では複利効果を享受できます。

たとえば、1,000枚を利回り10%のステーキングに出すと100枚の報酬が受け取れ、報酬獲得後の総保有枚数は1,100枚です。これをさらに同じ利回りでステーキングに出すと、今度は110枚が報酬となり、総保有枚数は1,210枚となります。

このような複利効果があるため、長期でステーキングを継続して元本を再投資すると、より早いペースで資産を増やしていくことができます。そのため、ステーキングは長期での暗号資産運用に適した手法といえるでしょう。

取引所やステーキングサービスなら簡単に始められる

ステーキングは、取引所やステーキングサービスを利用すれば、少額から簡単に始められます。 ステーキングは、大きく分けて自分でバリデーターに選出されてブロックチェーンの生成・承認に貢献する方法と、取引所やステーキングサービスに預入れて、彼らにステーキングの実際のプロセスを代行してもらって報酬を獲得する方法があります。

前者は高度な専門性とシステム設備が必要で最低預入数量が大きく、個人が参加するのは現実的ではありません。一方で、取引所やステーキングサービスを利用すれば、少額からステーキングが可能です。具体的な最低利用額はサービスによりますが、数百円~数千円程度で暗号資産を購入してステーキングできるサービスもあります。

取引所やステーキングサービスなら手続きも簡単です。なかには、ステーキング対応した暗号資産を保有すれば、自動的にステーキング運用されるサービスもあります。 その場合は、実質的にいつでも暗号資産を預入・売却が可能です。また、個別の設定が必要なサービスも、Webサイト上での簡単な手続きだけで実行できます。

取引所やステーキングサービスを活用すれば少額から簡単に始められるため、ステーキングは初心者が暗号資産を安定運用するうえでもおすすめの仕組みのひとつです。

預金より高利回りが期待できる

2024年11月24日時点の、主要ステーキングサービスにおけるステーキング報酬の年利回りは次の通りです。


日本の普通預金利回りは0.1%~0.5%程度なので、ほとんどの暗号資産において、預金よりも高い利回りでの運用が可能です。 預金に預けるよりも、暗号資産を活用してステーキング運用した方が、潤沢なインカムゲインを獲得できます。

なお、デメリットのところで詳しく紹介しますが、上記の利回りはあくまで過去の実績値や目安であり、これからステーキングしたときの実際の利回りを保証するものではありません。表示されている利回りはあくまで参考程度に捉え、利回り水準には変動リスクがあることを理解しておきましょう。

3.(2). ステーキングのデメリット

ステーキングには、次のようなデメリット・リスクがあります。

  • ロック期間があるサービスもある
  • 保有期間中に価格が下落するリスクがある
  • ステーキングできる暗号資産が限られている
  • 預け入れ時点ではステーキングの利回りが確定しない

以上のデメリットやリスクが存在する点を理解したうえで、ステーキングを始めましょう。

ロック期間があるサービスもある

利用するサービスによっては、ステーキングにロック期間が設定されています。 ロック期間とは、ステーキングした暗号資産を引き出し・売却できない期間のことです。

ロック期間があると、ステーキング運用中は柔軟に暗号資産の現金化ができません。たとえば、その間に急に円が必要となったり、価格高騰して利益確定したくなったりしても、ステーキングした暗号資産は動かせません。

ロック期間のルールは取引所によってさまざまですが、15日や60日、90日といったように数週間~数か月程度となっている場合が多いです。一つのサービスで複数のロック期間のプランがあり、利用者が選択できるようになっているものもあります。

また、そもそもロック期間がなく、いつでも預入・売却ができるサービスもあります。 暗号資産の運用の柔軟性を高めたいなら、このようなサービスでステーキングを利用するのが得策です。

保有期間中に価格が下落するリスクがある

暗号資産は、基本的に日々価格が動いています。ステーキングしている間に対円での暗号資産の価格が下がれば、損失を受けることとなります。 値幅は市場環境や保有する暗号資産によりまちまちですが、ステーキング報酬で得られる利益を大幅に上回る損失が発生するリスクもゼロではありません。

ロック期間があるステーキングでは、暗号資産の価格が急落しても、期間が明けるまで売却して円に転換することができないため、注意が必要です。

ステーキングできる暗号資産が限られている

ステーキングできる暗号資産は、取引所やステーキングサービス各社が独自に定めていて、サービスによって対応通貨が異なります。 なお、一般には売買できる通貨よりもステーキング対応通貨の方が種類が少ないので注意しましょう。

特定の暗号資産でステーキングを実践したい場合には、その通貨のステーキング預入を扱っていると取引所やステーキングサービスを利用しなければなりません。

なお、自分でブロックチェーンに直接ステーキング通貨をステーキングして、バリデーターとしてブロックチェーン更新に参加するのであれば、ブロックチェーンの承認プロセスにおいてステーキングが発生するProof of Stakeの仕組みを取る暗号資産全てにおいてステーキング運用をする余地があります。

ただし、自前でのステーキング運用は非常にハードルが高いため、個人の保有者は取引所やステーキングサービスが対応している暗号資産でステーキングサービスを行うのが一般的です。

預け入れ時点ではステーキングの利回りが確定しない

ステーキングの利回りは常に変動しているため、ステーキングを始めた時点で自身のステーキング運用の利回りはわかりません。 ステーキングの利回りは、保有者の今後の損益見通しやステーキング通貨の数、全体に占めるステーキング率などの変数によって変動します。

預入時にみられる利回りは過去の実績か参考値にすぎません。将来利回りが下がれば、当初期待よりステーキング報酬が減少する可能性もあります。

4. 国内最高水準のステーキングサービス:フエルコ

ステーキングを、より手軽に高い利回りを目指して行うなら、Next Finance Tech社のステーキングサービス「フエルコ」がおすすめです。 同社の独自研究に基づく運用手法により、フエルコではイーサリアムでのステーキング運用を相対的に高い利回りで実行しています。

2024年12月のイーサリアムのステーキング利回り実績は3.6%で、主要取引所を上回る利回りを実現しました。また、フエルコには次の通り3つのプランがあり、ほかのサービスにはない柔軟性の高いステーキング運用が可能です。


ほかのステーキングと同様に報酬をETHで受け取るなら「トクトクETHプラン」、報酬を円転する手間を省きたいなら「コツコツ円プラン」、イーサリアム以外の暗号資産を保有して徐々に資産を分散させたいなら「ワクワクアルトプラン」がおすすめです。

なお、預け入れ通貨と受取通貨が異なるスキームについては、現在Next Finance Tech社にて特許出願中です。また、今後は徐々にステーキングする暗号資産についても拡充予定です。

5. まとめ

ステーキングは、本来は自分でブロックチェーンに暗号資産をステーキングして報酬を獲得する仕組みです。 しかし、最低の預入数量やブロックの生成・承認プロセスの難易度の高さにより、個人が実行するのは現実的ではありません。実際には取引所やステーキングサービスを通じてステーキングを行っている方がほとんどといえます。

これらサービスを利用すれば、少額かつ簡単にステーキング運用ができます。 なお、ステーキングができる暗号資産はサービスによって異なるので、運用したい暗号資産が決まっている方は注意しましょう。

取引所やステーキングサービスの利用を前提すると、初心者でも少額で簡単にインカムゲインを獲得できるのが魅力です。一方で、サービスによってはロック期間があり、しばらく暗号資産を売却できなくなること、保有期間中に価格が下落して損失を引き起こすリスクがあることには注意しましょう。