ステーキングとは?暗号資産で報酬を得る仕組みや特長を解説


目次

  1. ステーキングで報酬がもらえる仕組み
     1. ステーキングとは?
     2. ブロックチェーンと承認の関係性
     3. 二つの承認形態|PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とPoW(プルーフ・オブ・ワーク)
     4. ステーキングで報酬を獲得できる仕組み
  2. ステーキングの主な特長は複利効果
     1. 複利効果とは?
     2. ステーキングで複利効果を享受できる
  3. ステーキングのその他の特長
     1. 暗号資産を保有するだけで報酬が得られる
     2. 安全性が高い仕組み
     3. 銀行預金より利回りは高め
     4. ステーキング利回りは変動する
     5. ステーキング中には売買できないサービスもある
  4. 国内のステーキングサービス:フエルコ
  5. まとめ

ステーキングは、暗号資産(仮想通貨)を保有し続けながら追加で暗号資産を報酬として獲得できる仕組みです。 暗号資産を長期保有する考えの方は、ステーキングを利用することで着実に資産を増やしていけます。

年率10%台の報酬がもらえる暗号資産もあり、投資信託や株など伝統的な資産よりも高い利回りを追求可能です。今回の記事では、ステーキングで報酬が生まれる仕組みや複利効果、その他の特長について解説します。

ステーキングが何かよく分からない方、暗号資産を長期で保有しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1. ステーキングで報酬が貰える仕組み

ステーキングは、自身が保有する暗号資産をブロックチェーンネットワークに預けることで報酬が発生する仕組みです。投資信託の分配金や株の配当のように、暗号資産を保有し続けるだけで安定した収益を獲得できます。 ステーキングの基本と報酬を得られる仕組みを紹介します。

1. (1) ステーキングとは?


ステーキングは、保有する暗号資産をブロックチェーンネットワークに預けて、そのブロックチェーンの運営に貢献する仕組みです。 暗号資産保有者がステーキングを通じて暗号資産の運営に貢献することで、安定した運用が可能になります。

ステーキングに貢献した暗号資産の保有者は、ブロックチェーンネットワークに預け入れた暗号資産の数量や期間に応じて、報酬を受け取れます。

1. (2) ブロックチェーンと承認の関係性

ステーキングの仕組みを理解するうえで、まずはブロックチェーンと「承認」の関係性をおさえておく必要があります。そもそもブロックチェーンとは、取引情報を管理するための仕組みの一つで、日本語では分散型台帳技術ともいいます。

ブロックチェーンでは「ブロック」というデータの単位を互いに連結して共有・管理して運営されています。 この点は、中央銀行や政府が集中的に通貨の発行や管理を行って、信頼性を維持している法定通貨とは対照的です。

暗号資産は、ブロックチェーンの技術を応用して形成された資産の一つです。資産の過去から今までの個々の取引情報が「ブロック」として記録され、それを互いに連結して共有することにより運営されています。

誰もが勝手にブロックを追加できてしまうと、暗号資産を安定に維持できなくなるため、一定のルールに基づいてブロックを生成したあと、そのブロックを承認することで初めて既存のブロックチェーンと繋がり、暗号資産の情報が更新されます。このブロックの生成・承認の作業を連続して行うことにより、暗号資産の運営がなされています。

1. (3) 二つの承認形態|PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とPoW(プルーフ・オブ・ワーク)

ブロックの承認方法には、大きく分けてPoS(プルーフ・オブ・ステーク)とPoW(プルーフ・オブ・ワーク)が存在します。ステーキングはこのうち、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)において欠かせないプロセスの一つです。

PoS(プルーフ・オブ・ステーク)は、暗号資産の保有者がステーキング(資産のロック)を行うことで、ブロックの生成および承認に関与できる仕組みです。ブロックの生成・承認を行う主体を「バリデーター」と呼びます。バリデーターは、ステーキングされた暗号資産の数量やその他のネットワークルールに基づき選出され、新たな取引データを含むブロックを作成し、それを他のバリデーターが検証することでブロックチェーンを更新します。

そして、バリデーターの権利を得るために暗号資産を預入れるプロセスが「ステーキング」です。実質的には、多くの通貨をステーキングとして預けた人ほど、バリデーターとして取引の生成・承認の権利を得る可能性が高まります。

なお、承認の形態は暗号資産によって異なります。たとえば、イーサリアムやポルカドット、ソラナなどがPoSの仕組みを採用していて、ステーキングでの報酬獲得が可能です。

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)という別の承認形態もある

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)と呼ばれる別の承認方法を採用する暗号資産もあります。 代表的なものでは、ビットコインがPoWを採用しています。

PoWでは「マイナー」と呼ばれる参加者が複雑な計算処理を施します。最初に最適解をみつけて、ブロックチェーンをつないだ一人のマイナーだけが報酬をもらえる仕組みです。そのため、PoWの暗号資産にはステーキングの仕組み自体が存在せず、もちろんステーキング報酬を獲得することもできません。

1. (4) ステーキングで報酬を獲得できる仕組み

バリデーターの役割を果たすと、ブロックチェーンのルールに基づいて追加の暗号資産が配布されます。この配布される暗号資産がステーキング報酬です。 バリデーターに選ばれる確率がステーキングに預入れた量に比例するため、ステーキング報酬の規模もステーキング数量に比例します。

PoSの制度上は、暗号資産を保有者する人全員が直接ステーキングに貢献できます。しかし、現実には一個人がバリデーターの作業を担うのはハードルが高いといえます。

そこで、取引所やステーキングサービスを通じてステーキングに参加するのが便利です。自身が保有する暗号資産を、取引所もしくはステーキングサービスに預けることで、間接的にステーキングに貢献して報酬を得られます。

2. ステーキングの主な特長は複利効果

ステーキングを長期で実施すると、複利効果により数量ベースで見た資産の拡大ペースが加速します。そのため、ステーキングを重視して暗号通貨を運用するときは、長期にわたって保有を継続するのが得策です。

2. (1) 複利効果とは?

複利効果とは、獲得した投資収益を引き出さずに再投資することで、投資期間が経過するほど金額や数量ベースでみたときの収益額が拡大する仕組みです。簡単な例として10万円を年利10%で運用すると、毎年の資産額及び収益額は次の通りとなります。


10年後の1年間の収益は23,580円となり、投資開始当初の頃よりも1年あたりの収益額が拡大しているのがわかります。複利効果は、長期で資産運用を継続するほど大きくなるのが特徴です。

2. (2) ステーキングで複利効果を享受できる

ステーキングも、複利効果により徐々に資産の拡大ペースが加速していきます。 ステーキングに貢献した場合、基本的にはステーキングに預けた数量にそのときの報酬率をかけた数量の暗号資産が付与されます。

たとえば、100枚の暗号資産のステーキング報酬の利回りが年10%だったとしましょう。このとき100枚の暗号資産をステーキングに預ければ、1年後には10枚増えて110枚になります。仮に利回りが変わらないとすると、2年後の付与枚数は11枚で、保有枚数は121枚です。

その後は、133枚、146枚、161枚(簡単化のため整数で四捨五入)と年々付与枚数が増えていきます。このように複利効果により、利回りが変わらなかったとしても資産の増加ペースは加速します。ステーキングを活用して長期で運用するほど、複利効果は拡大するのです。

3. ステーキングのその他の特長

複利効果以外のステーキングのおもな特徴は次のとおりです。

  • 暗号資産を保有するだけで報酬が得られる
  • 安全性が高い仕組み
  • 銀行預金より利回りは高め
  • ステーキング利回りは変動する
  • ステーキング中には売買できないサービスもある

それぞれの特長について、詳しく解説します。

3. (1) 暗号資産を保有するだけで報酬が得られる

ステーキングは、暗号資産を売却せずに保有を継続しながら獲得できる報酬です。売却益を追求する場合、取引のタイミングを誤れば、価格下落によって損失が発生するリスクもあります。これに対してステーキング報酬は、預け入れ期間や数量に比例して安定した収益を得られます。投資信託の分配金や株の配当のようなインカムゲインを獲得できるのが特長です。

3. (2) 安全性が高い仕組み

ステーキングは、暗号資産における安全性の高い収益獲得手段の一つです。 暗号資産交換所のETHステーキングサービス等では、預け入れた暗号資産がインターネットから隔離された「コールドウォレット」という安全性の高い場所に保管されます。

さらに、ステーキングという仕組みは、その暗号資産を成立させるうえで欠かせない仕組みです。そのため、暗号資産が存続する限り、ステーキングの仕組みも正常に維持されます。以上の点から、ステーキングに不測の事態が起こって、本来得られるはずの報酬がなくなる、暗号資産を失うなどのリスクは非常に低いといえるでしょう。

3. (3) 銀行預金より利回りは高め

2024年11月24現在、ステーキング報酬の利回りは、日本円の銀行預金の金利も高く設定されています。ステーキングの利回りは暗号資産や利用する取引所によって異なりますが、低くても1%以上、高いケースでは10% を超えます。一方で、円預金では1%を超える金利はなかなか出ないため、ステーキングの方が潤沢なインカムゲインを獲得して、効率良く資産を増やせます。

3. (4) ステーキング利回りは変動する

ステーキングに暗号資産を預けるときに確認できる利回りは過去の実績であり、自分が預けたときに得られる利回りを示すものではありません。 ステーキング報酬の利回りは、その暗号資産の期待リターンやステーキング数量などによって常に変化します。

そのため、預け入れ時点で自分が獲得できるステーキング報酬の利回りを確認することはできません。取引所やステーキングサービスで表示されるステーキング利回りは、あくまで参考情報と捉えておきましょう。

3. (5) ステーキング中には売買できないサービスもある

サービスによっては、ステーキングにロック期間が設けられていて、ステーキングに預けた暗号資産を売却できない場合もあります。 ステーキングは、さまざまな取引所やステーキングサービスが取り扱っていて、それぞれで運営ルールが異なります。

ステーキング中も自由に出し入れできるサービスもありますが、一定のロック期間というものが定められていて、予め決められた期間が経過するまで引き出せないステーキングもあります。ロック期間があるステーキングを利用する場合は、一定期間は換金の必要がない余剰資金を暗号資産の運用に充ててください。

4. 国内のステーキングサービス:フエルコ

日本国内には、現在ステーキングを取り扱う取引所やステーキングサービスが複数あります。イーサリアムでステーキングをするなら、Next Finance Tech社が提供するステーキングサービス「フエルコ」がおすすめです。

フエルコでは、預け入れるだけで暗号資産のプロフェッショナルがステーキングを活用して適切に運用し、利用者にステーキング報酬を還元します。 2024年11月24日時点ではETH(イーサ)での預け入れのみに対応していますが、今後順次取り扱い通貨を拡充していく予定です。

独自研究に基づく自社開発の運用手法を導入し、相対的に高いステーキング報酬の獲得・還元を追求します。

また、預け入れた暗号通貨と異なる通貨で報酬の受け取れるのも、フエルコならではの特徴です。フエルコでは「トクトクETHプラン」「コツコツ円プラン」「ワクワクアルトプラン」の3プランを展開しています。


日本のほかのサービスでは、基本的にステーキング報酬は預け入れた暗号資産と同じもので支払われるため、受け取る通貨を変えられるのは、フエルコならではの魅力です。

たとえば、受け取った報酬を暗号資産のまま保有することによる価格下落リスクを避けたい方には「コツコツ円プラン」がおすすめです。受け取った報酬を別の暗号資産に変えて、暗号資産間でリスクを分散したいなら「ワクワクアルトプラン」を選びましょう。

なお、預け入れ通貨と受取通貨が異なるステーキングのスキームについては、現在Next Finance Tech社にて特許出願中です。

5. まとめ

取引所やステーキングサービスを通じて保有する暗号資産をステーキングに預ければ、資産を保有したまま安定したインカムゲインを獲得できます。 暗号資産の保有を継続すれば、複利効果により、報酬として受け取れる暗号資産の数量は更に拡大します。暗号資産を預け入れるだけで安定した報酬が手に入るため、初心者でもチャレンジしやすい資産運用の方法です。

安全性が高いにもかかわらず、銀行預金よりは高い収入を得られるのも魅力といえます。ただし、報酬の水準は常に変動していて、預け入れ時点で確定するものではない点に注意しましょう。暗号資産の売買に依存せず、安定した形で暗号資産を増やしていきたい方は、ぜひステーキングを実践してみてください。